行政情報化の理念の一つは、「行政の事務・事業及び組織を通じるシステムを改革するための重要な手段」とすることとされている。その基盤であるネットワークやツールとしてのパソコンは着々と整備されつつある。したがって、今後本格的に検討されなければならないのは、どのように改革の実をあげていくかということである。すでに、国民等の申請手続きの負担軽減や電子的手段による情報提供などが行われつつあるが、この情報化により行政の事務処理の体制や運営がどのように変わっていくのかは、民間や諸外国のリエンジニアリングの動きと対比して大きく注目されてきている。情報化の基盤の整備がその実をあげるにともない重要な課題とされるところである。